今回は少し前に読んだ本を紹介したいと思います。

『伝え方が9割』

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何年か前に出版された本ですが、
いろんなところで紹介されています。
良書である証拠ですね、はい😀

本の大きさの割にはさらっと読めて内容もくどくないし、
人気がある理由がよくわかります。

特に印象に残ったのが

「人は選択に弱い」

というところです。

例として、意中の人をデートに誘う時の例を紹介していますが、

「デートしてください」

と誘うと、オッケーをもらえる確率が下がるそうです。

これは、「デートがしたい」という願望がこちら側だけのものでしかない頼み方だからだそうです。

ではどうするか。

相手にとってもメリットがあるような誘い方をすればよいということになりますので、

「とてもうまいイタリア料理屋があるんだけど一緒に行かない?」

と言えば相手にとってもメリットがありますよね。

こちらの願望を押し付けるのではなく、相手のことも考えた言い方ができれば
オッケーをもらえる可能性も高くなるし、
デートしたいという元々の目的も達成できる、というわけです。

ここまでであれば誰でも
「ああ、なるほどね」
と理解できると思いますが、著者の佐々木さんが言うには
そこに選択を加えればさらにオッケーをもらえる可能性が高くなるそうです。

たとえば、
「すごくおいしいイタリア料理と、とってもおしゃれなカフェのどっちがいい?」
という感じです。

こういう言われ方をすると依頼される側からすれば
そもそものデートに誘われているという意識がさらに低くなり、
イタリア料理とカフェのどちらを選ぶかというところに意識が行ってしまって
ますますオッケーをもらえる可能性が高まるそうです。

意識していなくても断りにくい誘いってあると思いますが、
こういうのがそれにあたるんでしょうね。

実はこれ、私の仕事の中でも最近実例がありましたので、
紹介させてください。

私は製造技術という仕事をしているのですが、
この仕事は工場運営のあらゆるところに関係している部署なので、
非常に仕事が多岐にわたります。

会社や工場によってそれぞれ独自の文化があるのは当然のことですが、
私の勤務している工場では生産見通しを作成することや
製品や半製品を納めてもらう取引先との品質の取り交わし業務も
製造技術が主導することになっています。

工場関係以外にお勤めの方だとあまりピンとこないかもしれませんが、
世間一般的には前者(生産見通しの作成)は生産管理部署、
後者(取引先との品質取り交わし)は品質保証部署といった具合に
それらを専門的に管理する部署があり、
製造技術がやる仕事ではありません。

この話を知り合いに話をしても
「なんでそんな仕事をお前がやってんの?」
と言われます。

そんなん知らんがな、
というのが本音ですが😂
昔からそうだったから仕方がありません。

ただ私はこの状態がおかしいとずっと思っていました。
というのも、工場の中でもトップクラスに忙しい製造技術の人たちが
遅くまで残ってこれらの仕事をやっているのに、
本来やるべき部署の人たちは早々に帰宅するからです。

また、報告の場でもちょっと手違いがあっただけで
製造技術の担当者が文句を言われ、是正を求められます。

そのくせ、私たちが時間をかけて出した結論に対しては
本来担当する部署の人たちが文句を言う始末。

あほらしくてやってられるか、って話ですよ、まったく😤

そういう恨みをずっと持っていたので、
管理職になってそれなりに発言権を持てるようになったので、
そろそろこれをおおっぴらにして彼ら本来の仕事をしっかりやってもらおうと考えました。

じゃあ、いつやるか。

今でしょ🤩

ということで、それらの部署に仕事を振ろうと試みたのですが・・・

まったくうまくいきません。

相手にまったく話が伝わらず、
みんなポカーンとした顔をしていますし、中には
「なんでそんなことを俺らがやらないといけないのか」
と言い出す人もいました。

なんて無責任な発言なんだと思いましたが、
でも、そうなる原因は簡単ですよね。

彼ら自身がその仕事が自分の仕事だと思ってないんです。

世間一般的にはそうだから、という理屈でやってもらおうとしたわけですが、
彼らにとっては昔からそれが普通だったのだから仕方がないといえば仕方がありません。

世間一般的にそれを自分たちがやるのはおかしい。
なんで自分たちは遅くまで仕事をしているのに、
あなた方は早く帰宅してるんですか?
本来の部署としての機能を果たしてください。

こちらの理屈はこうです。

ですが、これは「デートに行かない?」と同じで
こちらの理屈、願望でしかない。
だから相手は逃げてしまったのでしょう。

過去からの慣習を覆すのはかなり難しいのですが、
本書で書かれているように選択を相手に与えるような言い方をすれば
もっと素直に受け止めてもらえたのかもしれません。

このような場合は選択というか、少しずつ仕事を移していくイメージですかね。

一度にすべてを移すことは抵抗されると思いますが、
少しずつ移していくようにすればいつの間にか彼らも仕事を受けざるを
得ないような状況を作ることができるかもしれません。

デートに誘うのと仕事をやってもらうのとはさすがに感情の持ち方が違うかもしれませんが🤣、
この事例がまさにこれに当てはまるよなぁ、と感じました。

投稿者

管理人

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