仕事

インドネシアってこんな国

私はインドネシアに4年間住んでいたことがあります。

そこで思ったことをいくつか書いてみたいと思います。

1.意外と働く

南国の人ってあまり働かないイメージがあると思います。

はい、当たってます😂

確かに働きませんがそれは、平均的な日本人に比べて働かない、
というだけです。
それで言うと、インドネシア以外の国でも同じじゃないですかね。

インドネシア人も必要な時にはしっかり働きます。

設備が思ったように動かず、
何日も夜遅くまで工場で過ごしたことがありますが、
彼らは弱音も吐かずに頑張ってくれました。

また、必要であれば休日にも働くことを厭いませんし、
夜間・休日に仕事の連絡をしても誠実に答えてくれます。

私はよく業務時間外に仕事のことが気になって
スタッフに連絡をすることがよくありましたが、
いつもすぐに、そして丁寧に答えてくれました。

本音のところではあまり快く思ってないのかもしれませんが、
「業務時間外に連絡をしてこないでくれ」
と言われるかなあと思っていたのに、そんな苦情は一度もありませんでした。

あと、上司の言うことを非常によく聞いてくれます。

逆に上司が間違ったことを言っていてもそれを実行してしまうので
危険なところもあるのですが、基本的に上司の言うことは絶対です。

ただ、責任を取るのも上司、という意識があったかもしれません。

私は上司に言われたことをやっただけ。
責任は上司が取るものだ、という雰囲気はありましたね。

だから、トップが優秀であればこの国はすごく伸びると思いました。

また、上司の悪口を言うこともあまりありませんでした。

スタッフと一緒にご飯を食べに行ったこともありますが、
誰かの悪口を言うところを聞いたことがありません。

上司である私に対してだから、ということもあるかもしれませんが、
悪口というよりは、こういうことがあって困ったと冷静に話をする感じでした。

仕事に対してあまり真剣ではないというイメージがありましたが、
向上心を持っている人も多く、みんなが怠け者であるということはありません。

ただまあ、ずるいことはよくありましたけどね😉

2.変化に強い

日本の場合、急に言われて混乱し、不平不満を述べるということがよくありますが、
彼らは変化に対して非常に強いです。

なんというか、日本はいろんなことがきちんとオーガナイズされていますので、
予定通りに進まないことを非常に嫌いますよね。

ですが、インドネシアは基本的にうまくいかないことを前提としているので、
予定変更を受け入れるのが早いんです。
そして、それに対して不満を言いません。
不満は言うんですが、なんか楽しそうに話をしていました。

おいおい、またかよ~、みたいな😂

あの心の広さは見習ってもいいと思います。
真似をすべきだ、とまでは決して思いませんが・・・

たとえばですが、高速道路の入り口が閉鎖されるなんてことも珍しくありませんでしたし、
それを決めるのが前日なんてこともしゅっちゅう。

もし日本だったら、数か月前から周知して準備を周到に重ねて・・・
となるでしょうし、もし前日に閉鎖なんかを決めようものなら
ニュースでバンバン取り上げられて、NEXCOが袋叩きにあうでしょうね。

とにかくルール変更が多いし、そのスピードはめちゃくちゃ早かったです。

3.基本、雑

基本的になんでも雑です。

建物の建付けなんかは本当に雑で
扉が閉まらない、水が流れないなんてことは普通。

私がよく泊まっていたホテルでも、
シャワールームに排水溝があるんですが、
そこに水が集まるように傾斜がついていないので広がってしまい、
いつも部屋中が水浸しになっていました。

あとは、私が住んでいたアパートの電灯のスイッチがある場所がおかしいんです。

部屋に入ったらスイッチって普通は入り口の近くにありますよね?
でも、なぜかその部屋の一番奥にあったりするんです。
なんで?
なんでこんな建付けになるの?
ってイライラすることはしょっちゅうです。

あと、電気メーターが隣の部屋の物だった、ということもあります。

妙に電気代が高いなあと思って調べてもらったら、
隣の部屋の電気代までうちが払っていた、なんてこともありました。

ですが、物がよく壊れたりするので、
なんでもかんでも修理をする環境がありました。

洗濯機をモーターごと交換してもらったこともありますし、
冷蔵庫も修理してもらいました。

日本だったら普通、洗濯機のモーターが壊れたら
洗濯機を買い換えますよね?
でも、修理して使うんですよね、彼らは。

冷蔵庫についてはこんなことがありました。

冷蔵庫が壊れたのでアパートのエージェントに交換をお願いしたんですね。

そしたら、すぐに違う冷蔵庫を持ってきてくれました。
新品ではなく、中古なんですけどね。

そしたらその交換してもらった冷蔵庫も間もなくして壊れてしまい、
全然冷えなくなってしまいました。
それで中に入っている物が全部だめになってしまったので、
損害賠償を請求したこともあります。
まあ、払ってもらったからよかったんですけどね。

それでまた冷蔵庫を交換してもらったのですが、
あれ?この冷蔵庫、どこかで見たことあるなと思ったら、
以前うちに置いてあって壊れた冷蔵庫だったんです。

さすがに驚きましたが、うちにない間に修理をしておいてくれたんだろう、
と思って使い始めたんですが、はい、やっぱりすぐに壊れました🤣🤣

修理しとけよ!!ってなもんですが、
もう笑うしかないですよね。

台所を預かるうちの嫁さんは怒ってましたが・・・

でも、インドネシアってこんなもんなんです。

4.信仰心に強弱あり

イスラム教の人はみんな敬虔な信者である、というイメージがありますよね。

でも、それは違います。
人によって信仰心には強弱があります。

インドネシア人でも酒を飲む人はいるし、
ラマダンという断食の時期でも飯を食う人はいるし、
豚を食べてはいけないはずなのに食べる人はいる。

インドネシアでは食べないけど、日本に出張に来たら食べる、
なんて人もいました。

こんなふうに、みんながみんな100%の信仰心を持ってはいません。

私の会社にも、日本で言うと生臭坊主みたいな人がいました。

豚は食べるし酒も大好き。
だめなんじゃないの?
って聞いても、ニヤニヤするだけで何も罪には思ってない素振りでした。

でも、そんな人でもあることをきっかけに敬虔なムスリム(イスラム教徒)になりました。

そのきっかけというのは、メッカ巡礼です。

ムスリムにとっては一生のうちに一度はメッカにいくことが夢だそうです。
そんな彼もメッカ巡礼に行ってからは豚も酒も口にしないようになりました。

行く前と行った後で何が変わったのかはよくわかりませんでしたが、
イスラム教の凄さをちょっと触れたような気がしました。

ちなみに、私のスタッフが一度仕事を辞めると言ってきたことがあります。

理由は、メッカ巡礼に行きたいから、ということでした。

一時期、私の会社の経営状況が芳しくなく、
希望退職を募ったことがあるんですね。

当然、退職金がたくさんもらえますので、そのスタッフは
退職金をもらってメッカ巡礼に行きたいと言い出したのです。

メッカ巡礼の大切さを頭ではわかっているつもりでしたが、
心から理解はできていなかったので、
「メッカに行った後に今と同じような仕事があるかわからないぞ。
それでもいいのか?」
と彼に聞いたら、
「その後のことは神様が決める。とにかく私は行きたいんだ」
と言っていました。

リーダーを務めるくらいのスタッフだったので、
決してへんてこな思考をする人ではありません。

そんな彼でも、日本人からすると自暴自棄にも思えるような判断をするんです。

結局彼は周りのスタッフに説得されて退職を取りやめましたが
(私は、君の人生だから辞めるなら辞めればいい、って言ったんですけどね)
そんなに大事な判断を1,2回の説得ですぐに翻してしまうところも
なんだかなー、と思わされました。

 

インドネシアってこんな感じの国です。
もちろん、私が書いたことはすべての人、事で起こるわけではないので
これをもって「インドネシアって〇〇」とレッテルを貼るのは間違っています
(こいうレッテルを貼る日本人が多かったですが)。

ですが、やはり文化の違い、生活習慣の違い、価値観の違いというのは
とても刺激的な経験になりました。