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決められない上司というのは本当か? 実はあなたが決めるのかも

かこか
かこか

こんにちは。かこかと申します。

部下が上司に求めていることはたくさんあると思いますが、もしランキングがあるとすれば「決めてほしい」というのは常に上位に来る項目だと思っています。

部下である自分が一生懸命情報を集めて提案しているのに、なかなか上司が決めてくれない。そんな状況でストレスを抱えている人は多いと思います。私も同じようなストレスを抱えていたことがありました。

なぜこんなに大事なことを決めずに放置しようとするのか

なぜ部下である自分に決めさせようとするのか

そのように思ってイライラしていたこともあります。

ですが、最近、案外決めるのは上司じゃないのかもしれない、と思った出来事がありますので、これについて記事にしてみたいと思います。

もくじ
  1. 本来、管理職というのは決めるポジション
  2. でも、決めるのって実はすごく難しい
  3. 決めなくてもいいから、強く提案すること

 

本来、管理職というのは決めるポジション

上司、というか、管理職というのは職制の要になるポジションであり、上位からの意思を下流に伝える役割を持っています。

一般に会社の中では主観的な判断というのは嫌われることが多いと思いますが、理屈で言えば、管理職というのはそれを許されている存在です。もちろん、会社の体質や階級によってはそれを許されていないこともあるとは思いますが・・・

主観を許されているということは、決める権利と義務があるということです。したがって答えがない課題に取り組む時には管理職が決めるべきでしょう。管理職といわず、経営層であればなおさらそういった決断する力が求められると思います。

一般的にはこれは正しい認識でしょう。

ですが、実は経営層や管理職はそう思っていないところがあるのもまた事実です。

 

 

でも、決めるのって実はすごく難しい

何かを決めないといけない場合、中間管理職であれば、それは自分が決めることではない、もっと上の人が決めるべきだ、と思っている人もいるでしょうし、実際に決める権限を与えられていない場合もあるでしょう。

また、大きい会社になればなるほど、自分に経験があったり得意な分野でなくても何らかの判断を下さないといけなくなります。そういう場合は、はっきり言って経営層でも決められないものだと思います。経験値がなくても権限を使えば決めることはできるのかもしれませんが、それによって大きな失敗になってしまうことを考えると、怖くて決断することは難しいでしょう。

それを決めるのが管理職であり、経営層の仕事だろうと言ってしまえばその通りだと思いますが、もしそれで変な決定をされた場合でも部下であるあなたは上位の決断を受け入れ、それに素直に従うことはできるでしょうか?

そういう場合は実は決めるのは必ずしも経営層でなくても良い場合があります。決めなくても良いというか、部下が提案してくれるのを経営層が待っている、ということもよくあることではないかと私は感じています。最後に決めるのは自分だけど、決めるに値する提案を待っているということです。

 

決めなくてもいいから、強く提案すること

私の会社でも大きな決断が求められる場面がありました。そこに関わっていたBさんから最近になって話を聞くことができました。

Bさんは日本で言えば課長に相当する役割の人ですが、Bさんはあるプロジェクトを止める提案をすることを決めました。それは大きなプロジェクトでしたから、普通でいえばBさんくらいのポジションの人が決めることができないような内容です。

Bさんいわく、俺が決断しなければ止まらなかっただろう、と言っていました。Bさんはそのプロジェクトに昔から関わっており、誰よりもよく知っている人でした。ですから、それを止めてしまえば自分の存在価値がなくなってしまうので、他の誰よりも止めることを提案しにくい立場の人でした。

ですがBさんは、他の誰かが言うよりも自分が言わないと止められないだろう、と思っていたそうです。つまり、一番良く知っている自分が止めると言えば他の人は納得してくれる。だから自分が言わないとだめだと思ったそうです。

もちろん、Bさんがすべての決断をしたわけではありません。他の事業部や上位の人たちに提案し、最終的には決定したのは経営層の人たちです。ですが、その流れを作ったのはBさんであり、Bさんの提案を経営層が採用したことでそのプロジェクトの停止が決まりました。

おそらくですが、経営層はそのプロジェクトのことを深く理解できていないので、止めるということを自分たちだけで決めることはできなかったと思います。もしかしたら、止めるという発想すらなかったのかもしれません。

また、Bさんが提案していただけでは経営層は決められなかったと思います。その時にBさんが「自分は提案するだけで、決めるのはあなた達でしょ」という態度を取らず、経営層が決断できるくらいの根回しをしたからこそプロジェクトを止めることができたのだと思います。

もちろん、このプロジェクトを止めることが正解だったかどうかはわかりません。良いことも悪いこともあるでしょう。ですが、私が言いたかったのは、必ずしも経営層が常に判断ができるわけでもなく、かつ、決定権のない階層の管理職であっても会社の決断に関与することができる、ということです。

たとえ下流のポジションにいる人であっても、自分が正しいと思うことがあるならば、上司から否定されたとしても腐らずに提案をしていけば、大きな決断に関与することができる、ということをBさんから学ばせてもらいました。

かこか
かこか

最後に自己紹介をさせてください。
私はこんな人です。

  • 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
  • 金属切削の製造技術歴 約20年
自己紹介 はじめまして ご訪問いただきましてありがとうございます。 自己紹介させていただきます。 出...
  • 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
  • インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級を持ってます
  • 高周波焼入れに関する経験を記事にまとめました
高周波焼入れについてのノウハウをnoteで公開します Twitterでも配信させてもらっていますが、高周波焼入れについての記事をnoteで書かせてもらっています。 すでに大部分...

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