仕事

どうすればやる気が出る? やらないことを決めよう

こんにちは。かこかと申します。

最初に簡単な自己紹介をさせてください。

  • 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
    金属切削の製造技術歴 約20年
  • 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
  • インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級持ってます
  • 小さくてもいいからガッツポーズができる人生を目指しています
  • 週に4回、ジムに通っていますがその分間食が多くなってしまいました
自己紹介 はじめまして ご訪問いただきましてありがとうございます。 自己紹介させていただきます。 出...

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管理職の人たちにとって、部下のやる気を上げるというのは重要な仕事の1つです。

みんなそれに悩み、人に方法を聞いたり本を読んだりしてどうにかしてやる気を上げようとしますが、そう簡単にはやる気なんて出るはずもありません。

勉強をしない子供に勉強をさせようとするのが難しいことを考えると、仕事なんだからやる気出せ!!金もらってるんやろ!!と強弁したところで無理というもの。

今回はどうすれば部下のやる気を引き出せるかというのを考えてみたいと思います。

過去の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。

やる気の源泉 3つの『感』こんにちは。かこかと申します。 最初に簡単な自己紹介をさせてください。 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長...

Baik, ayo mulai !! 🤩
(インドネシア語で、それでは始めましょう、の意味です😋)

もくじ
  1. 管理職は悩んでいます
  2. 何かが足りないからやる気が出ないわけではない
  3. すべての人からやる気を引き出すのは無理

管理職は悩んでいます

私が所属する部門において今、部下のやる気を出すにはどうしたらいいか、
という議題で定例的に会が催されています。

毎回、部長、課長クラスの管理職が10人くらい集まって議論をしています。

そこではあーでもない、こーでもないと議論がされていますが、
やはり皆さん、部下のやる気を引き出す決定的な方法がないがゆえに悩まれているなあ、
というのがよくわかります。

そうなんです、管理職の人たちは悩んでいるんです。
それはわかってあげてくださいね😅

それはさておき、その中の参加者の一人がとある講演での話を引き合いに出してきました。

それは、ある大学で宇宙関連の研究をされている教授の話でした。

その教授が運営されている研究室では学生達が家にも帰らず、寝食を忘れるくらい高いモチベーションを持って研究に取り組んでいるらしく、その事例が紹介されたそうです。
また、他大学に負けないように切磋琢磨しながら自分たちを高めている、と。

なぜ学生にできて我々社会人にはそれができないのか。

この学生さん達の事例から何かを学ぶことができないか。

そんな論点で議論がなされています。

こういう議論がなされること自体は悪いことではないとは思うのですが、私は一貫してこの議論に違和感を感じています。

はっきりと言葉にできるほどその違和感の正体を明確に捉えているわけではないのですが、

お互いの背景の違いを考察せずに、表面的な言動だけから何かを抽出しようとしている

ということがその違和感の大元にあるような気がしています。

 

何かが足りないからやる気が出ないわけではない

学生さん達にあって我々にない物は何か。

成長するチャンス?

チャレンジできる環境?

お互いを高め合うライバル?

話し合える同僚や上司?あるいは風通しの良い環境?

いろいろな意見が出ていますが、結局は何かを足そうとするんですね。

何かが足りていないからモチベーションを高めることができないんだ、と。

それで結局、わけのわからん定例会や懇親会のような物が設定され、
毎度のようにグチや不満がタラタラと並べられるだけで結局何も変わらない。

変わらないどころかその時間がまったくのムダになってしまって他の仕事が進まず、
さらに残業が増えるというオチにすらなってしまいます。

だいたいこういう時って足りない何かを探そうとし、それを付け加えようとするんですが、
私はそうではないと思っています。

足りない何かを足すのではなく、過剰な何かを減らすべきだと思っています。

勉強している学生さんを例にとって考えてみるとわかりやすいと思いますが、
もうだいたいの人は頑張って勉強をしている。
学校から帰って塾に行き、何時間も勉強をしている。

他にやりたいこともあるのに我慢して勉強をしている、と。

そんな状況にあるのに、余計なお世話ばかり焼く親が
うちの子に受験勉強を辛いと感じてほしくない
やる気を持って受験勉強をしてほしい
と考え、さらにたくさんの参考書を買ってきたり、夜食を毎日作ったり、
ましてや
どこどこさんのお子さんはあなたよりもっと勉強してるらしいよ
なんて言ってライバル心をあおったらどうなるでしょうか?

やる気なんて起こるわけなくね?

それよりは少し受験勉強以外のことをやる時間を持たせてあげたり、
大丈夫、あなたはしっかりやれている、焦る必要はない、
という言葉をかけてあげたり、
勉強以外の運動の時間を持つように勧めてあげたりした方がやる気って出ると思いませんか?

つまり、何かを足してあげるのではなくて、何かを引いてあげる、
別のことをやらせてあげるということを考えた方がいいと思うんですね。

そうやって自分を振り返る時間を設けることができれば、
良い意味で自分の足りないところを自分で見つけ出し、それを補おうと努力し始めると思います。

忙しい時には何もやる気が起こらないけど、暇になるとなぜかいろんなことをやりたくなる、
という心境は誰しもが経験したことがあると思います。
その心理を逆手に取るわけです。

緊張ばかりを押し付けるのではなく、緩和の時間を設けてあげる。

どちらが多すぎてもダメで、そのバランスを取ることが管理職に求められていることだと思いますが、
管理職はどうしても緊張で相手を支配したがるんですね。

緊張を与えるのは簡単だし、失敗した時に言い訳ができるからです。

甘やかして失敗したら自分が責められるけど、緊張感の中で失敗しても、
まあそれなら仕方がないか、
という言い訳になるからだと私は思っています。

 

すべての人からやる気を引き出すのは無理

ここまで私の持論を述べさせてもらいましたが、もう一つ持論を述べたいと思います。

それは、

すべての人からやる気を引き出すのは無理

ということです。

緊張だけでなく、緩和が大事と言いましたが、緩和さえしてあげれば誰もがやる気をもって自主的に動き出すかというと、それはないと思っています。

余裕が与えられたらその余裕を無駄に使ってしまう人もいるでしょう。
というか、そういう人の方が多いんじゃないかと思っています。

だからこそ、緊張で支配した方が楽だし、失敗が少ないんですよね。

でも、緊張から生まれる成果というのは往々にして大したものではないことが多いと思っています。

緩和の中から生まれたアイデアの方が楽しいし、何より自分から出てきたアイデアなので夢中になれる。

冒頭で話をした学生さん達も同じことではないでしょうか?

給料がもらえるわけでもない、それに失敗しても別に評価が下がるわけでもない
(単位は落とすかもしれませんが・・・)

それなのに寝食も忘れて没頭できるなんて、緊張感で支配しようとしている人にとっては理解できない現象でしょう。

それはきっと、何もやらなくていいからこそ没頭できる、ということなんじゃないかと私は思っています。

心理学ではアンダーマイニング効果と呼ばれる現象が知られています。

ある2つのグループを用意し、両方に簡単なゲームをしてもらいます。
その時、一方のグループには一定の成果が出たら報酬を与えるという条件を付けますが、
もう一方のグループには何も報酬を与えないこととします。

両方のグループにゲームをしてもらい、一定の成果が出た時点で休憩時間を取らせると、
報酬が与えられるグループはその時点で何もやらなくなってしまうのに対し、
報酬が与えられないグループは休憩時間中もずっとそのゲームをやり続けたのだそうです。

つまり、報酬があることによって内発的な動機が失われてしまう、ということを実証しているんですね。

学生さん達は報酬は求めておらず、ただ単に自分が楽しいからやっている。
つまり、内発的動機があるからこそ、他から見たら辛そうに思える環境でも楽しくやっていられるんだと思っています。

私の高専時代の友人でロボコンをやってる奴らがいましたが、
彼らもまったく同じような状況でした。
誰かにやらされているわけでもないのに、毎日遅くまでロボットを作っていました。

その点で会社員はどうでしょうか?

会社員である以上、自分の好きなことだけやっているなんてことはあり得ません。
最低限の成果を出してもらわないことには給料がもらえないのは当たり前です。
俺は好きでこの仕事やってるから給料なんて要らない、と言う人はゼロではないのかもしれませんが、
普通に考えると給料をもらわないと生活していけませんからね。

会社員の場合、学生さんと違って給料という報酬のために仕事をしているわけです。

そこが決定的に違う。

であるのに、その背景を無視して同列に比較し、彼らにあって自分たちにない物は・・・
という議論をすること自体が的外れな気がしてしまうのは私だけなんでしょうか。

会社員が学生さんと同じように純粋な気持ちで何かに取り組むのは難しいと思いますし、
何かに没頭するだけの能力を持っている学生さん達だって仕事を始めればそうもいかないでしょう。

であれば、会社員がやる気を持って、何かに没頭して取り組むことは不可能なんでしょうか?

それはちょっと違うと思います。

学生さん達にあって会社員にない物。

それは、自由な時間だと私は思っています。

自由過ぎて何もしない学生さんもいますので、それさえあれば誰もが何かに没頭し始めるかというとそれはないと思います。

ですが、自由な時間があれば何かに没頭できるきっかけにはなると思うんですね。
内発的な動機を引き出そうとするのであれば何かを付け加えるのはやめて、
何かを減らしてあげることが第一かと思っています。

まずはやることを減らして自由な時間を確保してあげて、

  1. 自分がコントロールしている感
  2. 誰かに喜んでもらえている感
  3. 自分が成長できている感

の3つの『感』を感じられるような心理的状態を作る準備をしてあげないといけない。

私はそのように思っています。

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