うちの次男は中学の野球部に所属しています。

本当に最初っから最後まで監督に怒鳴られ続けていますが中学野球はまだマシですよね。
高校野球になったらもっとひどいはず。

それにしても、なんで彼らはあんなにひどい状況でも部活を続けていけるのでしょうか。

自分が好きだから、という理由ももちろんあると思いますが、
もう一つの大きな理由として、
『自分以外の誰かに喜んでもらいたい』
という思いがあると思っています。

今日はそれについて書いてみたいと思います。

顧客を設定する

彼らはなぜ頑張れるのか。
うちの息子ですら1日の大部分を野球に費やしているのに、
甲子園に出る選手なんてどれくらいの犠牲を払っているのか。
想像しにくいですね。

でもそれは選手だけじゃなく、家族も同じ。
強いチームであればあるほど周囲からサポートがないと成り立ちません。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

という本が少し前に流行しましたが、
この本の中で主人公のみなみはドラッカーのマネジメントに従い、
顧客を設定します。

顧客は自分たちを支えてくれる親であり、学校であり、地域社会であると定義しましたが、
顧客に提供するのは「感動」であると設定しました。

少し本書の内容とは異なる解釈かもしれませんが、
利益を出すわけでもない高校野球で、お金をもらえない選手たちが頑張れる理由というのは、
「顧客」である親や学校に「感動」してもらえるからこそ頑張れるのだ、
ということを表しているのではないかと私は思いました。

 

人は自分のためだと意外と頑張れない

もう一つ本を紹介しておきます。

『東大合格請負人が教える できる大人の勉強法』

著者の時田さんは東大合格請負人と呼ばれるほどの塾講師で、
偏差値35だった生徒を1年半で東大合格に導いたという実績を持っています。
時々テレビなどのメディアにも出ることがあったようなので、
見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。

時田さんが言うには、こういうことだそうです。

私は勉強が嫌いになる大きな理由は、それが「自分のため」だと考えていることに
あると思っています。
人は案外、「自分のため」には頑張れないものです。
だって、自分のためというなら、
「もっと楽しそうなこと」
「勉強より心地よいこと」
はいくらでもあるのですから。
どんなに心をだましたとしても、どうしたって
「楽しければいいじゃない」
「心地よいほうを選びたい」
と考える心を否定し消し去ることなんて、誰にでもできることではありません。

私は甲子園を目指していたことはないので、野球部員の気持ちがわかるなんてことは
絶対に言えません。

ですが私が思うに、彼ら自身が甲子園に行きたいと考える本当の理由というのは、
自分がそこに出たいというよりは、甲子園に出たら多くの人に喜んでもらえるから、
というのがあるのではないでしょうか?

たぶんですが、誰も喜んでくれなかったらあんなにつらい思いをしてまで
甲子園に行きたいとは思わないでしょう。

だって、周りの生徒たちは遊んだりしているのに自分たちだけは
お金をもらえるわけでもないのに朝から晩まで、休みもなく練習をしているんです。

オリンピックに出るような選手であっても、
自分のためというよりは自分のことを応援してくれた人に喜んでもらいたい、
金メダルを見せてあげたい、という思いの方が強いのではないでしょうか。

 

誰かに喜んでもらいたいという気持ちは粘り強さの源

時田さんはこう続けます。

勉強したら自分が成長できるとか、知識を増やせばもっとすごい自分になれる・・・
などといった目的だと、よほどの向上心の高い人でないと頑張れるものではありません。
これに対して、強力なのは「他人」を意識した目的です。
〇〇さんに喜んでほしい。
××君の力になれれば。
同僚や課長の期待にぜひとも応えなければ。
チームのみんなを驚かせたい。
あるいは、久々に会う友達に笑顔になってもらいたい。
「だから勉強しよう」
というように、「誰かのため」が目的だと人は頑張れるものなのです。

自分のためだとなかなか続けることはできません。

今日はやらないでおこう、
明日やればいいや、
というやらない理由を自分で作り出し、そして自分で決められるからです。

ちょっと違うかもしれませんが、会社に行くのも家族のためだったりしますよね。
毎日決まった時間に起きて決まった時間に会社に行く、
なんて、自分だけのためだったらなかなかできることではないと思います。

時にはそれが自分の意思に合わず、プレッシャーになってしまうこともあるのですが、
やはり誰かのためとなると自分を動かすことができるようになるものです。

たとえば会社の昇格試験の1つにTOEICがあったとします。

自分が昇格するためにTOEICの勉強を続けられる人もいるとは思いますが、
大半の人はなかなか続けられないですよね。

まあ、昇格できなくても自分が受け入れればいいだけだし、
昇格できないことを他人に指摘されても
「いやー、僕は英語が苦手で・・・」
って頭を搔きながら話せば、
英語ができないから昇格できないだけで無能だからというわけじゃないという言い訳にもなる、
というような具合です。

ですが、そこで頭を切り替えて、
誰かのために勉強を頑張る、と考えればどうでしょうか。

昇格して給料が上がったら奥さんと一緒に旅行に行ける、
子供にもっと高い教育をしてあげられる、
海外留学のチャンスを作ってあげられる・・・
なんていう理由でもいいかもしれません。

誰か具体的な人の顔を思い浮かべなくてもいいかもしれません。

この仕事がうまくいけば多くの人に喜んでもらえる、
というのでもいいと思います。

「夢」じゃなくて「志」を持てる人になりたい

続けたいのになかなか続けられない。
多くの人が一度は経験したことがあると思います。

それはあれがほしい、これをしたい、
という自分の願望をかなえることが目的であるとなかなか続けられません。

誰かを喜ばせたい、誰かに喜んで欲しいという目的の場合は
続けるための大きな原動力になります。

サッカーの三浦知良選手がどこかの本でこんなことを言っていたのを覚えています。

自分だけが満足していればいいと言われるかもしれないが、
誰かを喜ばせるということが自分の喜びでもあるから、
誰かに喜んでもらえないと満足できない

正確な引用ではないので間違っているかもしれませんが、ご容赦ください。

イチローが代表のように言われますが、めちゃくちゃストイックなスポーツ選手っていますよね。
もう仙人のように毎日同じことを繰り返し、自分の成績を上げるためだけに
何もかもを犠牲にしているようにとらえられるような選手です。

たぶんですが、彼らも本当は自分のためにやっているのではなくて、
お客さんをもっと喜ばせたいという思いが根底にあるのではないでしょうか。

お客さんを喜ばせることが自分の喜びである。
だから、頑張れる。

自分の願望を叶えるために描くのは夢。
他人に喜んでもらうために描くのは志。

ほら、なんとなく志の方がパワーがこもってる感じがしませんか???😁

今回紹介した本のリンクを貼っておきますので、
ぜひお手に取って読んでみてください📖