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書評シリーズ 最近読んだ本を紹介します

かこか
かこか

こんにちは。かこかと申します。

今回は最近読んだ本をご紹介したいと思います。

どれも面白い本だったので、皆さんもぜひ一度手に取って読んでみてください。

もくじ
  1. 世界一やさしい「才能」の見つけ方  八木 仁平 著
  2. AI時代を生き抜くための仮説脳  竹内 薫 著
  3. 弁護士の論理的な会話術  谷原 誠 著

 

世界一やさしい「才能」の見つけ方  八木 仁平 著


 

この本はYou Tubeなどでも多く紹介されている本ですよね。

少し前に購入したのですが、読まずに積まれていたところ、先にYou Tubeで内容を知り、面白そうに思ったので読んでみました
(面白そうだと思ったから買ったんだろ?と突っ込まれそうですが・・・)

この本の要点を一言でまとめるならば、
「ついやってしまうことが才能である」
ということだと思います。

努力している人は楽しんでいる人に勝てない

という言葉もありますが、やはり成功を収める人というのは、その物事が正しいかとか儲かるかとか、やれるかやれないか、というような自分の外にある基準で行動をするのではなく、ついやってしまう、やらないと気持ち悪い、というような自分の内側にある基準をベースにしている、ということですね。

それは別に何か特別な行動を起こす場合に限った話ではなく、人の気持ちをつい考えすぎてしまう、というような日常の生活の中でも普通にやってしまっていることも同じです。自分にとっては悩みとして捉えているようなことも、実はそれが才能なんだよ、ということを教えてくれる本です。

才能を見つけるための5つの質問や、才能かどうかを見極める7つの質問など、自分の才能、強みが何なのかを見つけるヒントをわかりやすく書いてくれています。私も、やっぱ俺はダメだなぁ、と思い悩むことが多いのですが、この本を読むと、そんなことで悩まなくてよかったんだ、これも自分の才能だったんだ、という感覚になり、読み終わった後はスッキリしました。

AI時代を生き抜くための仮説脳  竹内 薫 著


 

今話題沸騰のAI。この言葉を聞かない日はないと言っても過言ではありません。

AIによって人が要らなくなる、自分の仕事もAIに取って代わられてしまう、というような衝撃的な話題が多いですが、そういう時代にどのような考え方で生きていけばいいのか、という問題意識があったので、この本を手に取ってみました。

ですが、あまりAIとの関り方について述べられた箇所は多くなく、どんな時代でも通用する「仮説を立てることの重要性」を主題にした本です。なので、AIのことを全然知らなくても読めますし、むやみにAIを恐れる必要がないことを教えてくれる本でもあります。

日本という国は・・・という大げさなことを言うつもりはありませんが、自分の身近にある社会においても、仮説を立てるということができていないなと気づかせてもらった、ということが私にとっての収穫です。

会社で勤めていると、仮説なんていう怪しげなモノに基づいて将来の方針を決めることは認められないことが多いですよね。未来がほぼ確定しているかのような錯覚に誰も気づかないまま、その未来に向かってやることを決め、一度決めたら梃子でも動かぬという姿勢で突き進んでいくというのが私の会社ではよく見られます。他の会社はわかりませんが、多かれ少なかれ同じような状況ではないかと想像しますが・・・。ですが、当然のことながら未来なんて誰にも読めません。そんなわかりきったことを皆、忘れてしまうんですよね。

未来はわからない未来に想像を巡らせ、仮説を立て、その仮説を検証しながら少しずつ変化させながら進んでいく、という姿勢でないといけないと思うのですが、なかなか大きな組織んいなるとそんな正論を唱えたところで受け入れてはもらえないものです。

ですが、せめて私が預かる部署の未来だけはしっかりとした仮説を立てて、それを周囲に向けて発信しながら活動をしていきたいな、と思わせてもらえた良書です。

この著者の作品は他にも読んだことがあります。もう10年以上も前に読んだ本ですが、いまだに頭の中に残っている本です。こちらも紹介しておきますね。



弁護士の論理的な会話術  谷原 誠 著


私は口げんかが弱いです。ゆえに少しでも面倒な状況になると議論を避ける傾向があったり、自分の考えをうまく主張できなくてモヤモヤすることが多々あります。

以前から、議論に強くなりたいと思っていたのですが、本屋を歩いているとこの本を見つけたので購入しました。ちなみにこの本はF1日本GPを見に行った日の夜に鈴鹿の本屋で購入しました。どうでもいい情報ですが(笑)

この本を一度読んだだけで議論が強くなるわけではありません。そんな本があれば世の中議論の達人で溢れかえります。では何が良かったかというと、ああ、あの時はこうやって言えばよかったのか、という過去の議論の答え合わせができたということです。

未だに覚えているのですが、私が小学生の頃、休み時間にマラソン大会の練習を指示されていました。休み時間に校庭を走らされるのですが、必ず校庭の外側を走りなさいと言われていたんですね。つまり、校庭にある遊具の外側を走るのが正しい姿とされていました。

私がいつものように練習をしていた時です。いつもはルールを守って走っていたのですが、その日はたまたまさぼりたい気分だったんでしょうね。遊具の内側を走ってしまっていました。そうすると、練習をせずに遊具で遊んでいた女子が「あ~、外側を走らなあかんねんで~」と言って注意してきました。ムッとした私ですが、何も言い返さずにその指摘に従って外側を走るようにしました。なぜムッとしたかをその時にはすぐに理解できずにいたのですが、理由はすぐにわかりました。練習せずに遊んでいる人から「ルールを守れ」と言われたことに対するムカっ!!だったのですね。

私の議論下手な人生はここから始まったと言ってもいいと思いますが、議論の最中には良い返しが思い浮かばなかったんだけど、後になってから良いのが思い浮かぶ、ということは仕事を始めてからも何度もありました。

このように、あの時の議論に対してはこう言えばよかったんだ、とか、あの人の発言をうまく呑み込めずにモヤモヤしていたけど、それはこういう理由だったんだ、という感じで、答え合わせをする気持ちよさを感じさせてくれる本でした。

本書にも書かれているように、議論に強いというのは必ずしも良いことばかりではなく、論破することで相手に反感を買うこともあります。著者の弁護士という仕事柄、嫌われたとしてもクライアントの権利を守る必要があるとは思いますが、私たちのような仕事では相手を論破することは必ずしも誇るべきことではありません。ただ、無茶なことを言ってくる人がいるのもまた事実なので、そういう人がゴネ得にならないように防衛する術というのは持っているべきだと思いますし、もう一度読み返して予習をしておかないとな、と思えるような実用的な本でした。

 

かこか
かこか

最後に自己紹介をさせてください。
私はこんな人です。

  • 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
  • 金属切削の生産技術歴 約20年
  • 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
  • インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級を持ってます
  • 高周波焼入れに関する本を書きました

自己紹介 はじめまして ご訪問いただきましてありがとうございます。 自己紹介させていただきます。 出...

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