仕事

やがて組織は無能で埋め尽くされる ピーターの法則

こんにちは。かこかと申します。

最初に簡単な自己紹介をさせてください。

  • 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
  • 金属切削の製造技術歴 約20年
  • 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
  • インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級、簿記3級を持ってます
  • 小さくてもいいからガッツポーズができる人生を目指しています
  • 先日、東京出張中に時間ができたので皇居まで歩いてきました
自己紹介 はじめまして ご訪問いただきましてありがとうございます。 自己紹介させていただきます。 出...

Twitterもやってます。

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サラリーマンにとって上司というのはサラリーマン人生を左右すると言っても過言ではないくらいに大事な存在です。

これまでも上司については記事は何度か書いてきました。

あんたに俺の何がわかんの? 悪い考課を喰らってしまいました今日の記事はグチです。 グチを書かせてください。 今日、昨年の考課結果を知りました。 ある程度は予想していましたが、結果は...

サラリーマンが集まれば上司の悪口を言うのがお決まりだと思いますが、
なぜ無能な上司、管理職が生まれるのでしょうか?

今回はそんなことについて書いてみたいと思います。

Baik, ayo mulai !! 🤩
(インドネシア語で、それでは始めましょう、の意味です😋)

もくじ
  1. ピーターの法則とは
  2. 仕事はまだ無能レベルに達していない者によって行われている
  3. ピーターの法則から抜け出すには

 

ピーターの法則とは

今回紹介したい本はこれです。



まず、簡単にピーターの法則とは何かを説明させてもらうと

 階層社会ではすべての人は昇進を重ね、おのおの無能レベルに達する

というものです。

つまり、どれだけ活躍している人でも昇進を重ねるうちにやがて自分の能力を発揮できないポストについてしまい、職責を果たせなくなる、ということだそうです。

確かにそうだなと思いませんか?

今は昔の活躍など見る影もない上司であっても、何らかの活躍が評価されて今のポジションに就いたわけですよね。

その時に妥当な評価がなされたかどうか、というのもあるかもしれませんが、
大半の人が課長にもなれない会社員の中で管理職以上になった人であれば、
さすがに多少なりとも成果を残せないと昇進はできないわけです。

ということで、昇進する人はそれなりに活躍をした実績があるという前提で話を進めますが、活躍していたにも関わらず、どこかで無能な上司、管理職になってしまうわけです。

SNSなどでも「うちの上司は無能で・・・」というグチがそこら中に書かれていますが
(私も書いていますが・・・)、
これらの現象はこのピーターの法則が説明してくれていますし、
おおよそ感覚的には皆さんも同意できるのではないでしょうか。

時々、「なんでこの人が出世するんだ?」というような人事がありますが、
これは同じ階層に無能な人(無能になってしまった人)が揃っているため、
その中から選ぶとしたらこの人かな、という感じで選ばれているからだと思えば
なんとなく腑に落ちる感じがしました。

 

仕事はまだ無能レベルに達していない者によって行われている

ピーターの法則ではこう続きます。

仕事はまだ無能レベルに達していない者によって行われている

ピーターの法則から逃れられる人はいないにせよ、それぞれの階層ではまだ無能レベルに達していない人たちがいます。

ピーターの法則によると、そういう人たちによって仕事が進められている、ということなんですね。

会社というのは必ず階層がある組織です。
そしてその中には何らかの理由があって上の階層に上がれない人たちがいる場合があります。

それは職級だったり、職種などというもともと会社で決められて人事制度だったりするわけですが、たとえば私の身近な例で言うと、工場勤務の人は課長にはほぼなれません。
時々生産現場出身の部長さんもいらっしゃいますが、例としてはかなり稀です。

私が思うに、工場の方というのは優秀な方が多いです。

現場をうまくまとめたり、生産性を改善するアイデアをたくさん出したりする人はたくさんいますが、それでも人事制度のせいである程度のところで出世は止められてしまいます。

これをピーターの法則で説明するならば、会社にはピラミッドが存在していて、
何らかの理由で被支配階級に属する人たちがいる、と。

その中にとびきり聡明で有能な人がいても身分境界線を越えて昇進できないと説明しています。

彼らは無能レベルに到達することがないので、十分に職責を果たせる仕事に取り組みながら、その職業人生に幕を引く、ということだそうです。
身分境界線があるおかげで被支配階級の中では効率の良い仕事が期待できるのだ、と。

これもなんとなく覚えがありませんか?

たとえばですが、めちゃくちゃ経験値もあって知識も豊富で人もいいんだけど、
なぜか出世していない人っていますよね。

それは自分から出世を望まなかったというような背景もあるのかもしれませんが、
そういう人はいつまで経っても有能な人として評価され、周囲からも頼りにされたりします。

でも、そんな人たちでももし人事制度に乗っかって昇進をしてしまったら、その能力を失ってしまうことは目に見えています。

そういう人、いますよね?

自分がそこに居続けることを望むかどうかというのはありますが、
自分が有能でいられるポストというのがあって、
会社での地位はそれほど高くなくてもそこにいる限りは有能な人として評価されるわけです。

そういう周囲から有能だと言われている人たちが上司の悪口を言ったりすると、
周囲も同調するのでタチが悪いんですけどね😅

 

ピーターの法則から抜け出すには

この本を読んで私が一番強く思ったことは、だからうちの上司は無能なんだよなー、
と溜飲を下げることではなく、

昇進をするということがどれだけ難しいことであるのか

ということです。

先述したように、昇進する人達はそれなりに能力を持った人たちであることは間違いないはず。
なのになぜ部下から文句を言われまくるようなダメな上司、使えない管理職になってしまうのか。

それはやはり、上にいけばいくほど仕事が難しくなるからなんだと思います。

本書の中で4つの無能が紹介されています。

  1. 身体的無能:ストレスなどで体調を崩してしまう
  2. 社会的無能:人の扱いがとても下手
  3. 情緒的無能:人の気持ちに敏感過ぎる
  4. 知的無能:抽象的概念を理解できない

有能でいられるうちはこの4つの中の何か1つでも強みがあれば評価されます。
他の3つが欠けていても大きな問題にはならないかもしれません。

ですが、上に行けば行くほど、これら4つの能力をすべて身に付けていないといけなくなるわけです。

でも、そんな人ってなかなかいないですよね。

強みを1つしか持っていない人は最初の昇格で無能になってしまうでしょうし、
2つの人は次の昇格で無能、3つの人は・・・という風にどこかで無能の仲間入りをしてしまうというわけです。

また、「名選手、名監督にあらず」ということが言われますが、
選手として求められる能力と監督として求められる能力はまったくと言っていいほど違います。

そりゃ、今までいかにしてボールにバットを当てるかということに人生を費やしてきた人たちが、
急に今度は全部の選手に対してサインを出さないといけなくなるわけです。

ボールにバットを当てるのが上手い人や、足がめちゃくちゃ速い人が
うまくサインを出せる人とは一致しないのはある意味、当たり前ですよね。

ごく一握りの名選手兼名監督を除いて、それを上手にできる人なんて多くないに決まっています。

そう考えると、いつかは全員が無能になる、というピーターの法則は当てはまるのだと言わざるを得ません。

では、このピーターの法則から抜け出す方法はあるのでしょうか?

誰しもが自分が有能でいられる限界を見つけ出し、ずっとそのポストに居続けることができるのでしょうか?

本書を読んだうえでの私の中の結論としては、

抜け出す方法はない

です。

そんなことを言ってしまったら元も子もないじゃないか、と言われるかもしれませんが、
たとえば異動させてもらったり、転職したりする以外、
同じ組織にいる以上は方法はないと思っています。

あるいは自分が無能であると感じたら降格させてもらうという方法もあるかもしれませんが、
これはなかなか難しいかもしれませんね。

自分の能力の限界がここら辺だな、と思ったとしても、
昇進の声がかかった時にそれを断れる勇気を持った人はそれほど多くないでしょう
(先述のような、良い意味で自分のポストを確立できる人もいますが)。

つまり、個人の力でこのピーターの法則を回避するのはかなり難しいと言わざるを得ないですし、
そうならないような人事制度を作っていくしかこの法則を緩和できる方法はないでしょう
(それでもこの法則の呪縛から完全に抜け出すことはできないと思いますが)。

私自身、管理職をしているのでこの法則のことは常に意識をしています。

自分が無能になってしまったと思いたくはないですが、
私もこの法則から逃れられないことはここまでで何度も説明してきました。

もしこの法則通りになってしまっているのだとしたら、
私自身も何か対策を取る必要があると感じています。

 

 

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