仕事

私の戦略の立て方を紹介します その3

はい、今日でこのテーマ3本目の投稿です。

では、いってみましょう。

3.「当たり前」という批判を恐れない

目先の問題を基準にせず、もっと大上段から物事をとらえる。

ボトルネックを見つける。

そこまでできれば戦略のほとんどはできたと言ってもいいと思います。
あとはボトルネックをどのように対策していくかの作戦を考えればいいわけです。

ですが、まだこれでは完了とは言えません。

最後に何をやるかというと、戦略を論理立てて関係者に説いて回ることです。

はぁ?

そんなこと言われなくてもやるわい!
ってか、やるつもりはなくても上司から指示されるからやらんとしゃーないやんけ!

という怒りの声が聞こえてきそうですが、
その通りですね。

どんなに立派な戦略であっても自分だけで実行できるわけではありません。
ビッグプロジェクトになればなるほど多くの人が関係してきますので、
彼らに理解してもらわないといけません。

ですから丁寧に、何度も繰り返し説明する必要があります。

その時に必ず出てくる批判が

そんなことは当たり前だろ

という批判です。

なぜかというと、ボトルネックは意外と身近なところにある場合が多いからです。

誰もが思いつかなかった立派なストーリーの方がそれっぽく思えるものです。
なんか聞いたことがあるようなないような横文字を並べたり、
立派なグラフがいっぱい出てきたり、
数字がたくさん並んでいていかにも検討を重ねましたという資料であれば
それだけで戦略が正しく感じられますよね。

ですが、本当に手を加えないといけないところ、
つまりボトルネックは意外と身近なところにある、
というのが私の経験上の話です。

ゆえに、ここがボトルネックです、という言い方をしても、
意外と誰も納得してくれないんですよね。

そんなこと当たり前だろ、と。
なんの派手さもない。
戦略というのは立派な絵と数字が必ずあるもので、
お前が言うような当たり前の話であるはずがない。

そんな感じの批判を受けます。

批判は受けなくても、当たり前であるがゆえに逆にみんなが納得しすぎて
反響がないこともあります。

それは俺も考えていた、とか、前からわかっていた、
という風に言う人が出てきます。

でも、「ああ、やっぱり俺が考えた戦略は違うのかなぁ」と思ってしまいます。

ですが、ゴールを設定し、一生懸命ボトルネックを探した結果として導き出したのであれば、
それが当たり前と批判されてもひるまないで欲しいのです。

もちろん、批判は指摘に対して真摯に受け止める必要はあります。

指摘に耐えうるだけの理屈が自分の戦略にあるのか、
ということを何度も確かめてほしいです。

それでも間違いない、と言える戦略であれば、
それが当たり前のことであったとしても、戦略としては正しいのです。

私の場合、正直言って最初はあまり自分の戦略に自信がありませんでした。

当たり前だよね、という批判もいっぱい受けましたが、
私の導き出した理屈をひっくり返さざるを得ないほどの指摘はなく、
逆にますます「これしかない」という思いが強くなっていきました。

そして面白いことに、何人かに一人はすごく納得してくれる人が出てきます。

そういう人は、なるほど、そこが原因だったのか!!
と興奮気味に聞いてくれます。

多くの人が批判するか、無関心であるか、前からわかっているかのように言うか、
あるいは見て見ぬふりをするんだけれど、何人かの人が賛成してくれる戦略。

それが本当の戦略であると私は思います。

だから、当たり前であるという批判を恐れず、
少しずつ修正しながらでもいいので何度も繰り返し説いていけば、
いつのまにかみんなそれを信じて動き出してくれると思います。

中には信じていない人もいるかもしれませんが、
動き出したらもうそんなことはどうでもよくなったりもします😂

 

いかがだったでしょうか?

仮にこれで戦略がうまく立てられたとしても、
重要なのはそこからの行動です。

ですが、戦略がなければどんなに頑張って行動しても
思ったような効果が得られません。

だから戦略はじっくり練ってもらいたいし、
本当に狙った効果を得ることができる戦略を立ててもらいたいと思っています。

このテーマの最後になりますが、私が考え事をする際の基準になる理屈を紹介しておきます。

TPSとTOCです。

TPSとは Toyota Production System いわゆるトヨタ生産方式です。

TOCとは Theory Of Constraints いわゆる制約理論です。

どちらも製造業から生まれた理論だと思います。

これらの理論、多くの本が出版されいろんな解釈がなされていますが、
私が思うにそれぞれの理論で一番大切なことは次の1つだけです。

TPS:欲しい物を欲しい時に欲しいだけ

TOS:ボトルネックを探し出し、最大活用する方法を考える

TPSについては過去の記事でも私なりに解説していますので、
読んでいただけると嬉しいです。

リンクを貼っておきます。

また近いうちにTOCの方についても解説の記事を書きたいと思っていますので、
また読んでいただけると嬉しいです😍