仕事

経験がない方が役に立つ? 社内異動に見る『軸ずらし』の有効性

こんにちは。かこかと申します。

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  • 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
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  • インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級、簿記3級を持ってます
  • 小さくてもいいからガッツポーズができる人生を目指しています
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自己紹介 はじめまして ご訪問いただきましてありがとうございます。 自己紹介させていただきます。 出...

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会社員にとっての一大イベントである部署異動。

転職ほど大きな変化ではないかもしれませんが、たとえば住む場所が変わったり、時には全然違うことをやる部署に異動することもあったりしますので、感覚的にはそれに匹敵するくらいのインパクトがあります。

私も何度か部署異動したことがありますが、やはり環境が変わるというのはそれなりにしんどいものです。

今回は以前私と同じ部署に所属していて、今は違う部署に異動した後輩の話を書きたいと思います。
環境を変えることの有効性と、上司として何を見てあげるべきか、私なりの考察を書いてみたいと思います。

Baik, ayo mulai !! 🤩
(インドネシア語で、それでは始めましょう、の意味です😋)

もくじ
  1. 活躍できない環境というのは、ある
  2. 『軸ずらし』の重要性
  3. 上司としてメンバーをどのように見るべきか

 

活躍しにくい環境というのは、ある

 

本当に優秀な人はどんな環境でも活躍できるかもしれません。

最初から頭角を現し、他の同期とは違う輝きを見せる人もいるでしょう。

ですが、多くの人はなかなかそういうわけにはいきません。

私のチームにいたFさんのことを紹介します。

Fさんは新入社員として私と同じグループに配属になりました。
優しい性格の持ち主で前向きに仕事に取り組んでくれる人でしたが、その反面、他人に対して要求したり、自分の意見を主張するのがあまり得意ではありませんでした。
また、論理的に物事を捉えたり考えたりすることを苦手にするところがある人です。

そんなFさんですが、生産技術者としてはなかなか芽が出ずに伸び悩んでいました。

こう言ってはなんですが、製造の仕事というのは煮え切らない状態であったとしてもある程度のところで見切って動き出すことが必要とされます。

ですが、Fさんはなかなかそれがうまくできず、思い悩んでしまうところがありました。

私から見ると、そんなのこことここだけやっておいて、残りは後で考えればいいんだよ、という風に思えるようなことでもずっと悩んでいました。

そんなFさんとは私がリーダーを務めるチームのメンバーとして大きなプロジェクトに一緒に取り組みましたが、結局最後まで伸び悩む状態が続きました。

私がその部署から別の部署に異動になった数年後、Fさんは別の部署に異動となりました。

後でFさんを異動させる判断をした上司の方に聞いた話ですが、やはりFさんが伸び悩んでいる姿を見て新しいことをやらせた方がいいかもしれないという判断があったようです。

Fさん自身の能力がひどく劣るわけではないと思っていますが、やはりなかなか活躍できない職場が存在するというのは事実だと思います。

 

『軸ずらし』の重要性

 

そんなFさんですが、結論を言うと今の職場で生き生きと仕事をしています。

Fさんの上司に話を聞いた時も
「よくFさんのような人をこちらに送り出してくれたものだ」
とFさんのことをとても評価しているようでした。

過去のFさんを知る私からすると、
ええ?そんなに?
と思ってしまうところもあったのですが、Fさんが周囲から認められて、きちんと業務をこなしているのは見ていてもよくわかりました。

いったいなぜFさんはこんなにも変わったのでしょうか?

前述のとおり、Fさんはお世辞にもキレ者という感じではありません。

ですが、モタモタしながらも工場で経験や知識を積んできたわけです。

工場にいると、というか、同じ職場にいるといつまでも先輩が存在します。

その先輩はFさんが入社した頃から知っているわけで、Fさんの頼りないところを知っています。
また、先輩はFさんより多くの経験と知識を持っているので、どうしてもFさんのことを上から評価する状態が続いてしまいます。
Fさんもそんな先輩に対して自分の意見を言いにくい状態だったのだと思います。

そう考えると、Fさんは前の職場にいるといつまで経っても下っ端扱いされていたでしょうし、仮に自分が意見を言えるような立場になるには長い時間がかかったでしょう。

それに対して新しい職場では、昔のFさんを知っている人はいません。

工場での経験を持ったFさん、という見方をしてくれます。
工場での経験が他の人に対して少なかったとしても、新しい職場の人たちからするとそんなことは知らないわけです。
自分達の知らないことをFさんは知っているわけですから、自然と一目置かれる存在になるわけです。

異動をするにしても、経験を生かしてこれまでと同じ路線の職場に異動する、と言う考え方もあるかもしれません。
というか、そう考える人が多いのではないでしょうか。

ですが、Fさんのように軸を少しずらした方が実はうまくいく場合が往々にしてあるということをFさんに学ばせてもらいました。

 

上司としてメンバーをどのように見るべきか

 

Fさんはその真面目な人柄もあって、新しい職場で活躍できています。
推測でしかありませんが、前の職場にずっとい続けたらこんなに活躍はできなかったんじゃないかと思います。

私はFさんの先輩という立場でしたが、Fさんがこんなにも活躍できる能力を持っていると気づくことができませんでした。
私もFさんも部署異動がなく、ずっと同じ関係性が続いていたとしたら、Fさんを伸び悩ませ続けてしまったかもしれません。

会社に入る時というのは、仕事の経験を持っていない人がほとんどです。

そのため、職歴がない人をどうやって判断するかというと、多くの場合は学歴になると思います。

学歴で選ばれて入ってきた人はゼロからの出発になりますので、そこでうまく伸びられない人はなかなか芽が出ない状態になってしまうでしょう。

ですが、職歴を積んでいくと、実は他の人の目から見れば十分に役に立つ人材になることができている、ということです。
自分では気づかないうちに他人が欲しがる技術や知識を身に付けているということは誰の身にも起こりうることだと思います。

私は部署異動しかしたことがなく、転職経験はありません。

なので、偉そうに語ることはできませんが、おそらく転職でもFさんと同じような現象は多くの場面で見られるのではないでしょうか。

最後に少し。

私の先輩で、ずっと同じ職場に勤めている人がいます。

係、課、部と少しずつ立場は変わっていますので、何も変わっていないわけではないと思いますが、これまでの延長線上で仕事を続けてきた人です。
少なくとも、Fさんのように仕事の内容や付き合う人、自分のことを評価される角度がガラッと大きく変わったような経験はしていないはずです。

この人、仕事はできる人だと思いますが、もしこの人がFさんのように新しい職場に異動していたらどうなっていたのだろうか、と想像してみたことがあります。

もちろん、答えはわかりませんが、もしかしたら今の職場ではうまくいったのでしょうけど、職場が変わったらダメになっていたんじゃないかなと思ってしまいます。

それがわかっていたからこそ、大きな異動がなかったのかもしれません。
まあ、これまでの上司がそこまで考えていたかどうかはわかりませんが・・・

 

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