仕事

短い時間で人を見抜くにはどこを見る? 学歴はリフティングみたいなもの

これからは実力主義の世界がやってくる。
学歴なんて意味がない。

・・・このセリフは私が学生だった20年くらい前も言われていました。
今の世も昔ほどではないにせよ、やはりまだ学歴が重宝される時代であることに
異論を挟むひとはいないはず。

今日は私が思う学歴について書いてみたいと思います。

  1. 学歴差別
  2. 学歴はリフティングみたいなもの

学歴差別

先日は工場で働く人にとって生産現場の人からの干渉がやっかいである、
という記事を書きました。

なんであんたに言われなあかんの? 行き過ぎた平等主義私は製造現場、簡単に言うと工場で働いています。 最近異動になったので、正確には「働いていた」ですけどね。 工場で働いている人...

生産現場で働く人とのイヤなやり取りの1つとしてあるのが
学歴による色眼鏡です。

前の記事でも書きましたが、私の勤める会社では製造技術は大卒、大学院卒、
そして生産現場で働く人の大部分は高卒であることが多いです(新卒の場合)。
程度の差こそあれ、だいたいどこもそういう感じではないでしょうか。

そういう環境の中でよく言われるのが
「大学を出たくせに」
とか、
「大学で何を学んでたんだ」
という一方的な決めつけです。

前に一度、生産現場の人に英語の単語の意味を聞かれました。

あまり一般的な言葉ではなく、おそらく専門用語だったと思うのですが、
聞いたことがない言葉だったので私は正直に知りませんと答えました。

その時に言われたのが
「なんのために大学行ってたんだ」
ということです。

ムカっとした私はすかさず
「あなたに英語を教えるためではないことは確かですね」
と答えてしまいました。

こういうことを言うから好かれないのかもしれませんが、
こういう類のことをよく言われました。

あとは、大学を出てるんだから自分たちができないこともできるんだろう、
という勘違いですね。

工学部を出てたら誰でも壊れたテレビを修理できる、みたいな勘違いをしている人がいますが、
それと同じレベルなんですね。

なぜそういう思考回路になるのかわかりませんが、
ひがみにも似たようなことを言われることがよくありました。

学歴はリフティングみたいなもの

世間一般で言われる良い大学を出ているのにあまり仕事ができない人がいます。
なんで勉強ができるのにこんなことがわからないのだろう、というような人、
いますよね。

逆に、高校しか出ていないのにきちんと仕事をこなせる人もいます。

じゃあ、学歴っていったい何のためにあるのでしょうか?

私の中の答えは

学歴なんてサッカーで言うリフティングみたいなもの

です。

リフティングができるからと言ってサッカーがうまいわけじゃない。
だから別にリフティングができなくてもサッカーはできる。

ただ、サッカーがうまい人はたいていリフティングがうまい。
もし短い時間でその人がサッカーがうまいかどうかを見抜かないといけない場合、
何を見るかというと、足が速い人よりはリフティングがうまい人を選ぶ。

失敗するかもしれないけど、一番リスクの少ない選び方がリフティングである。

私はそういうことだと思っています。

足が速いのは才能だけでいけるかもしれませんが、
リフティングは長い時間をかけて練習しないとできません。
そういう点でもリフティングを見れば今までその人が努力をしてきたかどうかがわかるわけです。

社会がそういう仕組みであることを理解している人は、たくさんリフティング(勉強)をして、
『私はリフティングがうまいんです』
という証明書(学歴)を得ようとするわけです。

チーム(会社)にさえ入ってしまえば別にサッカーがうまくなくてもいいわけですからね
(別の苦労をするとは思いますけどね・・・)

青色発光ダイオードを発明した中村修二さんについて、
彼は学生時代に就職活動を開始するのが遅れたので、大企業への就職ができませんでした。
なんとか滑り込みで日亜化学に入社するわけですが、
その時の入社試験は英語だけだったそうです。

日亜化学の社長が
「数学はひらめきで解ける時もあるけど、英語は地道に勉強しないと解けないから」
という理由で英語の成績を重要視していたそうです。

英語がわりとできた中村修二はなんとか日亜化学に入社しますが、
リフティングが上手ではなかったので様々な苦労をされます。

ですが、そこから地道に努力をしてあれだけの大きな発明をされるわけです。

学歴というのはあくまで自分はこういう人なんですよ、
といういろんな情報のうちの一つなんだと思います。
ただ、残念ながらその情報がその人の性質を表す最も信頼できる指標ある、
というのもまた事実でしょう。

それ以上でもそれ以下でもないことを理解して、
うまく学歴を活用していけばいいと思います。

人を見る時にもそのことを理解しておけば、
リフティングの練習をしてこなかった自分を棚に上げて
「大学を出たくせに・・・」
なんて憎まれ口をたたくこともなくなるんじゃないかと思っています。